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mamirt
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1984~2000あたりでラボっ子
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3D思考不可web制作ゼミ生6期
CM制作会社のダンドリ下手なPM
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[現在]

料理の苦手な妻
娘に弱いママ
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[職人の母:さち裁縫室]
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sachicotsewing.
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[mamirtbaby]
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表参道駅。
乗り換えのため、階段を登ると
ふわっと香る、洋風の香り。
パンやら、コーヒーやら。

あら、いいにおい?
うふふ、でしょ?
でも、いいのは匂いだけじゃないのよ。
味だって、良いのよ。
とってもおいしいんだから。

匂いはそう言ってる。
決して、「欲しい?」とか「食べる?」とか聞かない。

ただ、うふふ。と続けるだけ。

うふふと言うだけなのに、
こっちはふらふらとその匂いにつられ、
その匂いの元までたどり着き、
そして財布を・・・

開かないですむのは、
改札を通らないとそこにはたどり着けないから。

あぶないあぶない。

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意外に女の子である。
でもその「意外に女の子」っぷりは不定期的に現れる。

シンガポールのアラブストリートで
アクセサリの材料のお店に立ち寄り、
ちょいと買って帰った。

そこから創作熱が下がらない。

新宿のオカダヤへ寄り、ABCクラフトへ寄り、
ちまちまちょこちょこ買って帰っては、
これまた、ちまちまちょこちょこ作る。
吉祥寺のcotton fieldにも久々に行きたいのだが、
いかんせん、遠すぎる・・・。

他人のつけているアクセサリーに目を凝らし、
かわいいものは覚えて、作ってみる。
キットを買ってみる。
売り場で物色して、覚えて帰ってくる。
かわいいチャームを見つければ、たったそれだけに、
ピアスのパーツをつけて完成としてしまう。

創作といっても、ちっともゼロからではないけれど、
まぁ、何も考えずにパーツをつなげていく作業っていうのは
いいよね。アタマ空っぽにできるし。

読書とは違う、現実逃避法。
誰かが言った。

恋の悩みは、恋で、
仕事の悩みは仕事の上でしか解決できない、と。

シンドくなると、この言葉を思い出し、
逃げるわけには行かないのだと自分に言い聞かせる。

仕事しろ、アタシ!

酒飲みではないので、
焼酎が飲めないのは不便である。

わかるだろうか、言わんとしていること。
お酒に弱いので飲める全体量が少なく、一杯一杯が貴重なのだ。
とりあえずアルコールというものではいかんのであって、
each of 麻美のグラスは麻美の気に入った味でなければいけない。

その気に入ったお酒の中に、
焼酎というカテゴリーがあれば・・・と思うのだ。

居酒屋に行く。
一杯目はビールだろう。

でも、麻美にとってビールは、
喉には流し込みたいが腹には溜めたくない飲み物。
なので、ココで終了。

その後、ツマミが洋風なら迷わずワインに移行。
「生ハムたべていーい?」と上目を使い
赤ワインと生ハムが交じり合った香りを鼻で楽しんでグフグフ呑む。
その際、高くておいしいに越したことはないけれど、
あの交じり合う香りはほかのものでは出せないので
質には目を瞑る。

状況によってはリキュール。
昔一度飲んだどんぐりのリキュールがおいしかった覚えがある。
もう一度出会いたい、あの味・・・。

さて、和風ならどうだろう。
これが困ってるのだ。

泡盛があれば泡盛水割りで満足。
呑んだことがあるものないもの、あれこれ試して
気に入れば名前を覚えて帰り、
後日家の泡盛ストックがなくなったときに購入してみる。

でも泡盛を置いていないお店だってもちろんゴマンとある。

泡盛飲むなら焼酎でもいいだろうと思われるだろうが
そこはまったく違う。
どうも焼酎が飲めないのだ。

食わず嫌いも手伝って、試した焼酎は数少ない。
その数少ない経験はどれもこれも、うん、おいしいと思えなかった。

昨夜呑んだ「富乃宝山」。
メニュー表にも「飲みやすくて女性にも人気」とある。
が、どーも麻美には、次回も頼もうと思える代物ではなかった。
酔って、アルコールならなんでもいいと思えるステージに入れば
呑めないこともない。
でも、そんなに酔うこともないし、そんなお酒はもったいない。

ダンナがよく飲む鍛高譚も、以前舐めてみたことがある。
だめだ、おいしさがわからん。

ほかにも舐めてみたものは多いが、
名前を覚えてないくらいだから、
どれもこれも響かなかったのだろう。

サワーは好きじゃないし、梅酒はツマミに合いにくい。
日本酒はさっぱりおいしさがわからない。

一杯一杯が貴重なのに、
その一杯にもってくるための酒が選べない。

昨日はそんなわけで放浪し、
結果、4種のちゃんぽんになってしまった。
最後の4種目は、ビリヤードをやりながらの赤ワインだったのだが、
帰宅後、赤ワインにこっぴどく怒られた。

あたしのもとに帰ってくるまでに、散々寄り道して浮気して。
知らないとでも思ってるの?ちゃんとわかってるのよ。

といって、赤ワインだけが
麻美の食道をはいのぼって逃げていった。


体操・内村君の笑顔に惚れ惚れした。
レスリング・伊調馨のクリンチ防御に惚れ惚れした。
卓球・岸川君のバックハンドに惚れ惚れした。

スポーツ観戦が好きなダンナにつられ、
なんだかんだテレビ漬けだ。

オリンピックは悪くない。
テレビ鑑賞も悪くない。

ただ、ひとつの弊害。

PCのディスプレイとテレビのモニターは兼務しているため、
テレビを見ながらPCを使うことが出来ない。

これでは、すくなくともオリンピックが終わるまでは、
麻美の旅日記は終わりそうにない。
終わるどころか、始まりも危うい。

始まらないうちに記憶が薄れていってしまうのがコワイ。

さらにバカンス明けの麻美の目は、
この至近距離でモニターを見ることに非常にストレスと感じている。

俗に言う眼精疲労か。
肩はこるし、そのせいで頭痛はひどいし、
さらには食欲にまで影響が出る。
一体何錠のバファリンを服用すれば治まるのだ。

テレビを見ない合間の時間に書こうにも、
このストレスが妨害する。

参った。

終わった旅が、はじまらない。
仕事で電話をかける。
本日の、とある返答。

「×××のシミズと申します」

「×××のスミスさんですか?」

笑いをこらえて会話を続けるのがしんどかった。
いくら麻美の滑舌(カツゼツ)が悪いといっても、
スミスはないだろぉ。

またひとつ、名前が増えてしまったよ。
駅のホームで女性の厳しい声。
内容までは聞き取れない。でも語調は強く非難している様子。
通勤時間帯だし、痴漢か?
そのワリには、まわりに「騒ぎ」がない。

声の元は麻美の右後方にやってきた。
乗車列に並ぶ。
厳しい声の対象物は男性。
やはり、嫌がらせか何かか?

麻美の目線は読みかけの「深夜特急」の
同じ行を何度も行き来してしまう。

「ちょっと、かばん見せてよ」と男性。
「いやよぉ、なんで?入ってないってば」と女性。

「だって俺持ってないんだよ、どうやって改札通ったんだよ」
「はぁ?しらないわよ。なにいってんの?」
「だからぁ、みせてってばぁ」
「ほら、ソレまでなくすつもり?出れなくなるよ?」
「ねぇ、かばんー」
「はぁ?」

麻美のダンボの耳が捕らえた情報を総合すると、
男性はサイフをなくした様子で、そのサイフは女性が持っていると主張。
ソレに対して女性は、かばんの中を見せることなく断固拒否。
手にもっている切符はせめてなくさないよう、
語調は強いが心配を見え隠れさせながらも男性をいなしている。

嫌がらせどころか、痴話げんかか?

電車がホームに入ってきた。
いつもどおりの混雑具合。
下手な場所に立たなければ、まぁ、読書は可能なほどの混雑。

乗り込む。声の元2人も乗り込む。
麻美が一番端の座席の前あたりでつり革をつかむと、
その隣に男性、そしてさらにその隣に女性が立った。
女性は、ほぼドアの前だ。

ふたりとも、麻美と年のころは変わらない。
女性はどこかのOLだろうし、
男性はクールビズ仕様でタイ無しでワイシャツを着ている。
男性のかばんが見当たらないが、気のせいか。
横目で雰囲気だけ見てるから、確かなことはわからない。

車内は冷房が効いて風が循環しているが、
そのとき、ふわっと、きた。

金曜の終電間際の人間のにおい。

酒のにおいだ。

あー、コイツ、酔ってるんだ。
さっきから続いている会話は、
泥酔の彼とマトモな彼女の会話だったのか。
あー、相手が泥酔してちゃ、そりゃ女性の語調も強くなるわ。
面倒だもん。

腕にはまっていたはずの腕時計を落とし、
拾い上げ、それをまたやるのではと心配する彼女。

しばらくすると泥酔彼氏はつり革に両手でつかまり、
ゆれと格闘しながら目を瞑った。
でも格闘はちっとも格闘になってない。
慣性の法則にしたがって、隣の麻美の腕にヤツのひじがぶつかる。
「なんとかオレ、自分を制してます」と態度が豪語している。

なんだよ、うざったいなぁ。
おかげで「深夜特急」への入れ込み具合は、なんとも各駅鈍行的。

「どこでおりるのよ」
「ん、新橋」

その会話が聞こえたときに麻美は降りてしまったから、
その後どうなったかはわからない。

あの泥酔っぷりはどう考えても数時間前、
いや、直前まで飲んでただろう。
それで、あの姿でこの通勤時間帯の電車に乗って
行く先は・・・会社だよな。

世の中平和だ。
まだ木曜だって言うのに。