煮物を作る。
出汁をとり、煮たいものを入れ、
みりんやら酒を足す。
みりん、ちろちろちろ・・・こんなもんかな。
酒、ちろちとどぼぼ・・おっと、ま、いっか。
しょうゆを、ちーーーっ。
そうして出来上がったものは、
自分が慣れ親しみ愛着のあるあの味に遠からず。
母の味。
自分のおいしいの基準は、そう、母の味つけ。
レシピの調味料の分量を見ただけでは
まだまだ味の想像が出来ないが、
味見して、これがたりないかな?もうちょっとかな?と
試案できるまでようやくたどり着いた。
昔はね、「味見してみればいいのよ」と母に言われても
そうはいったって、物足りないことはわかっても
何を足せばいいかなんて分かんないよと思ったものだけど。
主婦度も上がったもんだ。
自分がおいしいと思う繊細な味を子にも覚えてほしいと思う。
それは料理を教えることではなく、
毎日毎日ていねいにつくって、その味が子の舌に浸透していくこと。
自立するまでに、その舌に味を覚えてもらうこと。
下手なりに、忙しいなりに、
でも出来るだけおうちでおうちご飯を食べたいと思う理由の一つ。
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