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ボーダーのシャツに帽子をかぶり、
ベージュのハーフパンツから伸びる足は
大層に年を感じるものだった。
すれ違いざまにしゃがれた声で
「ばあちゃん大丈夫かぁ?」
振り向くタイミングを逸し、
ビルのガラスに反射した彼らを見ると、
乃木坂駅の階段を今上りきった「ばあちゃん」。
ばあちゃん、じいちゃんの声が聞こえたかな?
なーんか、いい光景。
進んでいくと、中学生の団体。
おそらく一クラス分はあろうかという男女。
行儀よく歩道を通っているものだから、
こちらも中学生にまじって前に進む。
追い越しが出来ない。
「ねぇ、この辺マックとかないのかなぁ」
「うーん、あるんじゃん?」
「あ、カラ館があるよ。多分あるんじゃない?」
そして信号を渡る。
その先はミッドタウン。
中学生にとっちゃ、
新しいスポットよりもマックやカラ館のほうが
確かになじみもあるし、興味もあるし、
財布にもしっくり来るよね…。
これもこれでいい光景。
納得のいく光景。