一時期、一番身近なコンビにはampmだった。
お気に入りのパンがあって、見つければ買っていた。
ビスケット生地に包まれた、チョコのパン。
最近トンと食べてない。
今日、友人とのドライブ中にampmへ立ち寄った。
そこで久々の再会。”ゴロっとチョコのパン”ではないか。
コバラが減ったのもあり、
また、1年ぶりの再会でうれしさのあまり、
手に取る前から口の中には
”ゴロっとチョコのパン”がよみがえってきた。
買わずして店を出れない。
最後の一個ではないか。
ココで逃したら、今口の中に広がる妄想の味は
妄想のまま、またいつともしれない日を待たなければならない。
脳裏にチラっとダンナの顔が浮かんだ。
たしかに、この時間に食べるにはボリューミーだが・・・。
ダンナの顔を吹き去り、ご購入。
友人と浜辺で海を眺めながらつまみ始めた。
夕暮れ時の海岸。
逗子の海にはまだらながら水着姿も見えたが、
その少なさはやはり、夏の終わりを思わせた。
たわいのない話をしながらハグハグパンをほおばる。
後ろのほうでは外国人のオトコ3人がフリスビーをしてて
飛んでこないものの、ちょっと存在が気になっていた。
袋からちょいと顔を出して徐々にほおばる。
もう少しで半分。はぐはぐ。懐かしい味。おいしい。
でも、ちょっと薄くなったかな。チョコが減ったかな。
んま、ご時勢かもナ。
そんなことを考えながら袋からもう少し顔を出させた
・・・その瞬間
友人と自分の間を黒い大きな影が通り、
手に残るのは空の袋、食べていたパンは
目の前2mのところに落ちていた。
大きく旋回し、落ちたパンに再び下降してきたのはトンビ。
そして、おこぼれをめがけてついてきたカラス。
幸い怪我はなく、麻美の手元には空き袋だけが残った。
今後あのパンを見るときは、
あわせてトンビを思い出すことになると思うと、
おいしく食べれないような気がして癪だ。
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