「みりん、どれくらい?」
「うん、テキトーに。ちょっと甘いかなってくらい」
「しょうゆ、どれくらい?」
「ちょっと足りないかなって思うくらい」
こんなやりとりでイライラしたかつての日々(笑
主婦の日常に正確なものさしはありません。
洗濯物がコレくらいだから、これくらいの洗剤の量。
煮ると味が詰まっていくから、コレくらいの薄さ。
すべてが経験というストックの中から
統計が取られて算出され、実行されます。
味覚は、えぇ、美味しいものを食べてきましたからストックされています。
それを再現するチカラは今まで養っておらず、そのデータは全然集まってません。
半年経ってようやく、
あ、酒を足せばいいのかな。
あ、さとうがおおかったな。
あ、もっとだしの味がひつようだったんだな。
そもそも素材がイマイチだったな。
・・・と、恥ずかしながらわかるようになってきたわけです。
今までだと、「何かが足りない」という漠然としたものでしたが、
ようやくその犯人の姿を推測できるくらいになりました。
独自の統計が、そのヒトの味になり、
でも厳密に数値化されないから、
主婦は皆「テキトー」と答えるのかと。
もっと「テキトー」なストックが欲しい今日この頃。
でも今日は外食(笑
どーでもいいけど、
「独自の」って、こういうことにこそ使えるんだと思う。
「独自の○○製法で・・・」なんて広告、やっぱりうそだと思う。
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