帰国の日。
パニックです。
前日始まったストライキが2日目に突入。
荷物もいっぱいだし、タクシーで空港に向かう予定で
前夜にホテルにお願いしたものの・・・
混雑していてつかまらないと言い出した!
そこで文句を言っても仕方ない・・・。動こう。
えーっと、飛行機は13時15分。
11時には着いていたいから10時に出ればいいと考えていたところ、
その時点で9時。よし、出発。
最寄駅は開いておらず、違う駅に向かう。
地図を見ながら、通りの名前を確認しながら。
タクシーが通るたびにだんなは荷物を捨て、
ダッシュして追いかけてみるものの、見事にいっぱい。
全部ヒトが乗ってるの。
メトロの駅に着いた。その日も間引き運転。
駅にはヒトが多く、いやな予感がしながらもホームに降りる。
あぁ、絶望的。
東京の朝のラッシュのような混雑だ。
ラッシュ電車の乗り方を知らないパリ人の中を、
スーツケース2ことリュックを背負った人間が入れるわけがない。
メトロをあきらめた。
地上に出る。
あぁ、時間が過ぎていく。ヤバイ。
タクシーを捜しながらも、東駅に向けて歩くことにした。
大きな駅ならタクシーが捕まるだろうというホテルマンの言葉を信じて。
といっても、東駅なんて行ってないからわからない。
時間がないのに地図を見ながら向かう、この不安さといったら・・・。
重い荷物を引っ張り、延々と歩く。
すでに10時過ぎる。
やっとのことで東駅に着いたものの
あの長蛇の列はもしかして・・・タクシー待ち?ざっと20組。
並んだところで、間に合う時間にタクシーは来るの?
そもそもタクシーが来るのも、ちらほら。本当に、ちらほら。
1台が来て、客が降りて、次が乗って、
しばらくすると、また1台、客が乗ったタクシーが来て、降りて・・・。
列に加わりつつ、駅の様子を見る。
東駅、果たして動いているか。
構内をきょろきょろすると、
駅員さん1人に3人くらいが質問待ちで囲んでいる。
加わる。聞いてみる。英語つうじなーい。
東駅からシャルルドゴール行きはなく、北駅から出てると。
得られた情報はそれだけ。でも、そもそも北駅も機能してないでしょ?
っつーか、質問待ちの女性が英語を話せたから得られた情報・・・。
ダンナの待つタクシーの列に戻る。
待つしかない。
エールフランスに電話してみる。
何か手立てはないか。
日本のエールフランスに電話したんだけどさ、
こういうときってあっさりだよね。
「お客様が取られているチケットは変更が聞きませんので、
なんとかがんばってください」
こういうときほど、「がんばる」って意味のない言葉はないよねw
次にダンナがとった行動は、タクシー待ちの客への交渉。
「2 people to CDG. we pay, ride together」
紙を掲げて先頭から交渉し始めた。
あの時のダンナの表情、あたし一生忘れないと思うわ。
なんと頼りになって、かっこよかったことかw
そのときダンナには言わなかったけどね。
運よく前から2人目の1人の男性が受け入れてくれた。
彼の番になって一緒に乗り込む。
さらに飛び込みで男性が加わった。
3組4人。既に11時を過ぎていた。
でもコレで一安心。
道は混んでいるけど、なんとか間に合うだろう。
タクシーのうんちゃんっていうのはどこの国もそうなのか、
うまいことすり抜けていくもんだねぇ。
その運転に感心してしまったし、その状況下、心強く思ったよw
受け入れてくれた男性は空港第一で降りた。
あの焦り方から察するに、本当に瀬戸際に違いない。
間に合うことを祈ろう。
そして、もう一人の飛び込み男性とうちらは第2で降りた。
あぁ、なんとか間に合った。
理想の時間よりはもちろん遅いけど、この時間なら大丈夫。
やっと一息。おなかが空いて、
コーヒーとクッキーを買ってのんびり搭乗を待ったよ。
あぁ、せわしない終わりだった・・・。
どっと疲れた割りに、12時間のフライトはなかなか寝付けず、しんどかったw
PR