ラーメン食べ歩きをひとつのデートコースとしている以上、
あの店へも、行ってみなければなりません。
ラーメンのようで、ラーメンとは一線を画すタベモノ。
二郎。
麺の量が異常だったり、
正しい会話になってない注文のやり取りだったり、
初心者には到底ひとりで足を踏み入れられないあの店へ、
友人のタロウに、夫婦ともども、連れて行ってもらった。
神保町で待ち合わせ。
店には既に列がなしており、
タロウいわく、「一時間コース」とのこと。
いくら待ち合わせに遅れたといっても、
まだ11時過ぎだぞ。
二郎を語るには、あまりにも二郎ビギナー過ぎて、
こんなところでウンチクたれるのは恐れ多いことだけども
神保町が一番味が安定してるときいた。
列に並ぶ間にレッスンを受ける。
小と大があるけど、麻美は、(小の)麺半分といえならい、
にんにくいれますか?の問いには、これこれこうと答えよ、と。
こまったらフツーといえばよいと。
ふむふむ。
店内は麺をすする音と、店員さんの声のみ。
おおお。二郎とは!と緊張する。
食券を買い、麺の量はという問いに「はんぶん」と叫ぶ。
席が空くのを待って、席に着く。
来た!「にんにくは?」の問い!
うわぁ、二郎だ。
にんにくなしでたのんで、
どかんとやってきた麻美の小半分の「二郎」。
むむむ。小の半分で、この量か。
大とは一体どんなものなんだろう。
この「半分」でさえ、完食する勇気も自身も無い。
朝食ヌキで挑んでいるのに、そのサマだ。
麺に挑む前にヤサイが行く手を阻む。
ヤサイ増してもいいかなと、ちょっとでも考えがよぎったが
「ヤサイ!」と発しなくて良かった・・・。
さぁ、戦え、まみ。
一口味わう。お。この味、うまいではないか!
でもすぐに、「味わう」事をやめた。
味わうおかげでペースが落ちたら、たぶん惨敗するに違いない。
およそ、一般のラーメンではお目にかからない太目の麺を胃に運ぶ。
数本すすってるだけなのに、この存在感。むむむ。
もぐもぐ。ずるずる。
運ぶこと数分、あとから食べ始めたタロウが退店した。
なんと!
となりではダンナの箸のペースが落ち始めている。
大丈夫と聞くと、首は横に振れた。
せめて汁から見える麺は完食しよう。
ぶたは、いや、この最後の一切れを口に入れたら、
ソコに浮かぶ麺はこれ以上入らない。ぶたさん、御免!
なんとか9割食べたところで、自分で自分を許せたので退店。
ごちそうさまー。
外は雨なのに、戦いの疲れで体は熱く、
寒いはずなのに、きもちよかった。
今度はぜひ、「麺3割!」とか叫びたいですけど、
対応してくれますかねーw
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