暴風の日曜朝。
4時半出発の夫を送り出し、新聞を読み、
うつらうつら眠りに戻る。
そのころには風に加えて雨もすごい音を立てており、
うつらうつらはだいぶ長いこと続いた。
時折、ひときわ強い風が通りを抜ける。
暴走族か?
うつらうつら。
これだけ風が強いとオオカミさんが来る前に
2匹の子豚の家は風で飛ばされてしまうなぁ。
うつらうつら。
一番目の子豚はわらの家だったよね。
二番目の子豚は・・・
二番目の子豚は?
「ふふぅのふぅ、ふふぅのふぅーっとお前のうちを吹き飛ばしてしまうぞ」 って
オオカミさんが言う。
うつらうつら。
そしてなぜか、その返事はくるりんぼうず。
覚えていないのに、例のせりふを言うんだ。
あぁ、2番目の子豚はなにで家を建てたんだっけ。
「おじさん、そのワラを僕にください。家を建てますから」
そう言って一人目の子豚はわらをもらったんだ。
二番目は?
二番目は・・・?
そうして眠りに落ちたのはずいぶん後だったな。
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