ひいた油が少なかったのか、
肉を入れた途端になべ底にはりつき、
炒めるどころではなくなってしまった。
小学生の調理実習の肉じゃがの思い出。
小学校の実習室内は記憶に残ってないけど、
銀色の鍋底に肉がひっつき、
それをさえ箸で必死に解く手元の映像はいまだ鮮明だ。
班内の悪がきクール系男子に侮蔑的視線と
「油くらいひけよ、オンナのくせに」的な
小言をはかれた記憶も一緒に残ってる。
肉じゃがというと、
そんな楽しくない思い出がよみがえってくるものだから、
結婚してからも長いこと肉じゃがに手が出なかった。
レシピ本で見たツナじゃがは一度作ってみたらおいしくて、
そちらは度々作っていたのだけど。
ある日、ちょうどいい肉が冷凍庫にあまっていたから
こりゃぁもう、分量的にも肉じゃがだと判断し、
長く封印していた肉じゃがを作ってみた。
肉じゃがなんてどんなレシピ本にも載っていそうだけれど、
そういうときに限ってフツーの肉じゃがが見つからない。
時間も限られてるし、味はわかるので
思いつく調味料を入れて作ってみた。
2年近く主婦をしてると再現力もつくもので
ひとまず肉じゃがと呼べる妥当な肉じゃがが出来上がった。
初めての肉じゃがにだんなも気づいたようで、
うん、おいしいじゃんと、中の上的評価。
これで肉じゃが呪縛も解けたかしら。
次回はおいしいレシピを探して、まじめに作りたいと思う。
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