小田急線、参宮橋駅だったか、
男子トイレよりファスナーを上げながら駆け出して
電車に飛び乗ったおじさんの一部始終を見てしまった。
つまり、トイレの出口と電車のドアは向かい合ってて、
目線はまっすぐ電車に向けながら、
ドアを閉めることを告知するベルの中、
左手でズボンを押さえ、右手でファスナーを上げつつ
小走りで電車に飛び乗ったおじさんだ。
あの駅は各駅しか停車せず、しかも次に来るのは10分後。
飛び乗りたい気持ちはわかるけどさ。
無事に乗車し、あたりを見渡したおじさんと
5mほどの距離をはさんで目が合ってしまったとき
こちらは何も悪くないのにハっとして目線をそらしてしまった。
気にも留めない日常の、気になる場面。
ココにあえて取り上げると、ちょっとした特別な光景になるね。
たとえそれが社会の窓を閉めつつあるおじさんであっても。
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