電車に揺られ、目をつぶった。
でも、眠りには落ちなかった。
隣の私立女子中学生2人の会話が耳に入った。
どうやらお気に入りのアニメを見逃したようで
「○○と○○の声が聞きたかったぁ」と惜しがっていたと思いきや、
次の言葉には、なにやら年を感じた。
「ま、youtubeでみればいっか」
かつて、自分が同じ状況の場合はどうだっただろう。
予めビデオを撮っておくか、誰かビデオを撮ってないか聞きまくるか、
完全に敗者として、見てないことに甘んじるか。
・・・そもそも麻美はテレビにさほど執着がないという事実はさておき。
・・・いまだにyoutubeを使いこなせていない、というか興味がないことはさておき。
自分専用ではなくとも、家にはPCがあり、
ネットがつながっている状況が決して特別ではない彼らの世代。
未知の生き物に感じた。
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