17時半、夕飯の買い物のピーク時間かもしれない。
店内は家族連れの買い物客でいっぱい。
場所柄、日本人でない人もちらほらいる。
ちびっこをかかえた背の高い黒人パパ。
若干日本語のイントネーションがおかしい東洋系ママ。
ディスカウントスーパーをうたっているだけあって、
徒歩15分かけてくる価値があるスーパーだ。
狭いながらも駐車場があり、
アメリカ人を思わせるほどに買い込んでいく人が多い。
一体そのかごの中には何パックのひき肉が入っているんだろう、とか
2リットルペットボトルのケース買いを3つとか。
魚売り場に魅力が少ないのが難点。
ところで、麻美の実家は食卓におかずの多い家だった。
一汁三菜どころか四菜くらいあることもある。
だから、麻美の中でもそのボリュームがスタンダード。
スタンダードだけど、技術は伴わず、
メインを張れるおかずが複数並んでしまうこともしばしば。
生野菜が不足がちなのが悩み。
でも、まぁ、いろいろ摂るよう努めてる。
実家にいる時は意識してなかったけど、
自分が料理をするようになって、自分が買い物をするようになって、
ほかの買い物客が何を手にするのか、なんとなく目が行くようになった。
パン売り場でお母さんと小学生高学年の男の子が立ち止まっていた。
「あ、朝パン。別の店に行くのは面倒だから、買ってっちゃおうよぉ」と
まさにスーパーの思惑通りの行動を母に勧める小学生。
お母さんのかごを何気なく見ると、冷凍食品のパックが複数重なっていた。
ほぼそれしか入ってなかった。
決して若いお母さんではない。
・・といったらシツレイだけど、
つまり、料理ができなそうなヤンママではない。(あ、死語?)
あれ、これって、結構フツーの光景なのかしら。
みると、
肉と加工品だけと思われるカゴをかかえてレジに並ぶ人も
決してまれじゃない。
なんだかちょっとカルチャーショックだった。
もしかしたらたまたまその日はストック品購入日だったのかもしれない。
もしかしたらたまたまその日は手抜き冷凍食卓の日だったのかも知れない。
けどさぁ。その買い物内容、ちょっと味気なくない?
そう思いながらも、今日のうちの食卓は、鍋。
だって、寒いんだもん。決して手抜きじゃないもん。
PR