数泊、プラハを訪ねたことがある。
仕事でね。仕事。
宿泊や食事は現地のコーディネーターまかせてあったこと、
車に乗せられて点と点の移動であったこと、
仕事の準備やら本番で全く空き時間がなかったことから
自分が一体プラハのどこに宿泊したのか、わからなかった。
最終日、飛行機までの時間、
疲れ果てていたけど観光するならこの数時間しかないと
朝起きて街を散策した。
ひとりである。
大したガイドブックもなく、知識もないので何を見るべきかわからない。
前日飲みにふらふらたどった道の記憶、
ガイドブックについていた大まかな地図、
あとは自分がたどった一歩一歩を記憶して頭の中に地図を作った。
なにせ立場上集合に決して遅れることはできない。
また、自分の頭の中に地図を作るといったって、
右に曲がって左に折れ、右に進んで右を選んだら
もう北はどちらかわからないような女の子の脳みそだ。
そういった責任感というか恐怖感というか、
ストッパーが強く作用して、たいして歩きまわることはできなかった。
それでも、はじめて自分の意思で歩く欧州は
どの角を曲がっても美しくて、小さな範囲でも十分に楽しめた。
帰国後ずいぶんあとに、自分が歩いたのは
カレル橋、旧市街広場とその周辺だということを ネットで知った。
ところで、自分はどこに泊まっていたんだろう。
名前も覚えていない。 覚えているのは景色だけ。
んで、景色の記憶を限りにgoogle mapで散策した。
カレル橋よりは南だったような。
旧市街広場へは、このくねっとした道を歩いたような。
前日飲みに行って、川はこの角度から見たような。
そして、とうとう見つけた。 hotel leonardo praha。
あぁ、たどりついた。 この感動といったら。
今度行ったらここに泊まりたいですな。
仕事でしんどかった記憶を、ぜひ塗り替えたいものです。
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